【犯罪の新形態】放浪少年を活用した大規模詐欺
東京都台東区浅草橋の無職、山崎隼一容疑者(26)ら14人、その中には少年6人も含まれている。このグループは、詐欺容疑で警視庁捜査2課などに23日までに逮捕されました。詐欺の手口としては、痴漢示談金を名目に現金を振り込ませてだましたというもの。捜査現場からは携帯電話約100台が押収されましたが、大半は証拠隠滅のために壊されていました。その被害額は数億円に上ると推測されています。
【詐欺の具体的な手口】少年たちへの役割分担と金銭の分配
山崎容疑者らの手口は巧妙でした。彼らは千葉県松戸市内などでふらついている少年に声をかけ、「いい金もうけがあるから来ないか」と誘引しました。そして、電話を通じた詐欺の方法や役割分担を教えて、携帯電話を与え、彼らに振り込め詐欺を行わせました。少年一人一人に役割を割り当て、それに応じた報酬を与えることで、少年たちを引き入れていました。「弁護士役はだまし取った金の5%、警察官役は4%、泣き役(被害者の親族役)は1%が取り分と言われた」と少年の一人は述べています。
現在、山崎容疑者は罪を否認しています。しかし、被害の大きさと悪質な手口が明らかになった今、警視庁捜査2課は厳正な捜査を進めています。今回の事件が、振り込め詐欺の新たな形態として社会に警鐘を鳴らしています。
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