詐欺師｜畑勲,藤田宣生

大阪市の生活保護費詐欺事件：新たな逮捕者

大阪府警は20日、生活保護受給者の転居支援を装い大阪市から保護費を詐取したとされる詐欺事件において、自称NPO「あしたばの会」の支部長、畑勲容疑者（47歳）を再逮捕しました。この事件に関連して、不動産仲介会社「ケイズホーム」（神戸市）の元社員、藤田宣生容疑者（29歳）も逮捕されました。

捜査2課によれば、2人は昨年11月に、生活保護を受けていた40代男性の転居費用として、敷金や礼金が不要な「ゼロゼロ物件」に対して「礼金20万円」が必要だと偽装し、大阪市から保護費約30万円を詐取したとの疑いがあります。

畑容疑者と藤田容疑者は、畑容疑者の転居先を藤田容疑者が紹介したことから関係を持つようになったと見られています。「あしたばの会」が関与した生活保護受給者の転居に伴う保護費支給は、2009年6月～12月で15人17回に上り、そのうち11回分はケイズホームの三宮店が仲介していました。畑容疑者が藤田容疑者に謝礼を渡した可能性も視野に捜査が進められています。

ケイズホームの三坂克己・代表取締役は朝日新聞の取材に対し、「藤田容疑者が個人的に当社の書類を利用していたようだ」と語っています。

大阪市の生活保護費詐欺事件については、他にも別のNPO元代表と不動産仲介大手「エイブル」の元店長らも詐欺罪で起訴されています。今後の捜査結果が注目されます。