巨大詐欺事件:ADK元社員逮捕
情報源として大手広告代理店、東京証券取引所上場企業である「アサツーディ・ケイ」(ADK)を利用し、業務委託料名目で約3億2400万円を不正に引き出したという巨額の詐欺事件が発生しました。これに関連して、警視庁捜査2課は14日、詐欺容疑で同社の元社員である加来幸一容疑者(39歳)を含む3名を逮捕しました。また、他の被疑者として音楽プロダクション「フリーウィル」の社長、冨岡裕容疑者も逮捕されました。
3億2400万円の不正請求
事件の詳細を見てみると、2001年の5月から7月にかけて、加来容疑者らはフリーウィルを介してロックバンド「ディルアングレイ」などのプロモーションビデオ制作を行うと偽装し、業務を別の会社に委託することを理由にADKから2回にわたり計3億2400万円を詐取したとされています。当時、加来容疑者はADKの営業部門で働いていました。
この事件が発覚した後の2002年3月にADKは加来容疑者を懲戒解雇し、詐欺容疑で告訴しました。ADKの経済規模を示すと、民間調査会社によると、同社は1956年に設立され、資本金は375億円となっています。これほどの資金力を持つ企業から詐取された巨額の金額は、一般の市民からも驚きの声が上がっています。
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