【過失運転致死傷】飲酒運転で4人死傷、被告に実刑判決
旭川地裁稚内支部は、過失運転致死傷と道路交通法違反(酒気帯び運転・ひき逃げ)の罪に問われた無職稲船智紀被告(23)に対し懲役3年6ヶ月の実刑判決を下しました。同時に、覚せい剤取締法違反、大麻取締法違反、公務執行妨害の容疑で訴えられたアルバイト従業員木村雅浩被告(37)にも懲役2年2ヶ月の実刑判決が言い渡されました。
稲船被告は昨年11月20日、自宅で飲酒した後、建設会社の車両を運転し、市道を歩いていた高齢者を轢き、1人を死亡させ、3人に重傷を負わせました。事故現場から逃走したものの、10分後に戻ったところで警察官に現行犯逮捕されました。稲船被告は事故前に自宅で350mlの缶ビールと缶チューハイ計6本を飲んだ後、知人宅に向かう途中だったとのことです。
刑が軽すぎると嘆く声も
弁護側は「事故後現場に戻っており反省している」と主張したものの、裁判官は「社会的に問題視されている酒気帯び運転は重大で悪質。事故を起こした際、自らの救護義務や通報義務を怠り被害者の救護の行く末を傍観していた」と判断し、実刑判決を下しました。
一方、木村被告は過去に覚せい剤などで逮捕された前科もあり、自宅で覚せい剤と大麻を所持し使用した疑いが持たれています。彼はまた、家宅捜索を行う警察官に対して暴行を働いたとされています。これらの事実から裁判官は「酌量の余地なく悪質。刑事責任は重大」と述べ、こちらにも実刑判決を下しました。
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