高木幸子,加藤慎太郎
栃木県警は3日、乳児の遺体から覚醒剤反応が検出されたことを受けて、母親である住所不定の無職、高木幸子容疑者(27歳)と同県佐野市在住の建築作業員、加藤慎太郎容疑者(33歳)を覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで再逮捕しました。
栃木県警によると、このような覚醒剤の使用容疑を乳児の遺体に基づいて立件したのは初めての事例だといいます。胎児が胎盤を通じて覚醒剤を取り込んだと考えられています。覚醒剤の使用から検査までに日数が経過しており、高木容疑者からは反応は検出されませんでしたが、両容疑者は共に容疑を認めています。
2人が再逮捕された容疑は、4月13日頃に栃木県佐野市のホテルで、加藤容疑者が高木容疑者に覚醒剤を注射し、二人で使用した疑いが持たれています。
一方で、宇都宮地検は6月3日、4月14日頃に出産した乳児の遺体を加藤容疑者の自宅2階の天袋に捨てたとして、死体遺棄罪で高木容疑者を起訴しました。
5月15日には栃木県警が死体遺棄容疑で高木容疑者を逮捕しています。高木容疑者が覚醒剤の使用を認めたため、警察は乳児の遺体について司法解剖を行い、その結果、血液や体液から覚醒剤の陽性反応が検出されました。