投資会社「東山倶楽部」による不正融資事件
東京の投資会社「東山倶楽部」が、競馬の結果を予想的中させて高額配当を得ると主張し、2000年代半ばに日本全国から63億円以上の資金を不正に調達した事件で、主犯格とされる元役員が国際刑事警察機構(ICPO)によって国際手配されていましたが、逃亡先の香港で死亡していたことが明らかになりました。
「競馬ファンド」の違法融資
愛知県と島根県の警察は、出資法(預かり金の禁止)に違反した疑いで、元幹部の松本重信容疑者(72歳)を含む3人を逮捕しました。彼らは「競馬ファンド」という名目で、高い配当を約束し違法に資金を調達していました。
説明会を開き不正に資金調達
調査によれば、松本容疑者らは2005年9月から翌年1月までの間に、指名手配されている主宰者の伊藤敦彦容疑者(50歳)と共謀し、約20人から元本保証と月12.5%の配当を約束し、違法に約4000万円を預かっていました。彼らは各地のリーダーとして説明会を開き、不正に資金を集めていたとみられます。
一連の捜査の終結
一連の捜査を終えた愛知県警と島根県警は、その結果を名古屋地方検察庁岡崎支部に送付しました。主犯格が全容を明かさないまま、事件は終結となりました。これにより、高額の配当を約束し、次々に設立されるファンドに多額の資金を投資させたこの事件の幕は閉じられました。
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