暴力医師｜高津光晴

聖マリアンナ医科大の助教が研修医に暴行、諭旨退職処分

聖マリアンナ医科大（川崎市宮前区）の耳鼻咽喉科に所属していた高津光晴助教（39）が、男性研修医（28）に対して暴行を加えたとの報告により、同大は27日、高津助教を諭旨退職処分とすることを発表しました。高津助教は同日、退職を受け入れました。

事件の概要

事件は6日に発生。同大総務部によると、高津助教は医局で約30分にわたって研修医に暴力を振るい、罵声を浴びせました。研修医は頸椎捻挫（けいついねんざ）や全身打撲などで全治2週間の傷を負いました。暴行の際、同僚の医師2人が短時間いましたが、助教を制止する行動は取らなかったとされています。

背景と動機

研修医と高津助教は同大の空手部での先輩・後輩の関係にあり、研修医は当初、耳鼻咽喉科への入局を約束していましたが、後に血液内科への入局を決定。このことが助教の怒りを買ったとされています。

総務部の声明

同大総務部の薄井隆文部長は、「社会人として許されざる行為で、諭旨退職の厳しい処分にした」と述べています。

社会的影響と今後

この事件は、医療機関内でのパワハラや暴力行為に対する警戒感を高めるものとなり、医療界全体に対する信頼を失墜させる可能性があります。特に、同僚医師が制止しなかったという点が、組織文化や教育環境に対する批判を呼び起こすでしょう。今後、同大はこのような問題が再発しないように、内部体制の見直しや教育プログラムの強化が求められます。