公職選挙法違反｜紙谷繁夫,紙谷和也,山岸徳昭

選挙運動報酬約束で建設会社役員逮捕

大阪府議会議員選挙に絡む違法行為が発覚し、吹田市に本拠を置く紙谷工務店のトップらが法の網にかかった。3月上旬、選挙活動のの裏で不正な取引が行われていた疑いが持たれており、選挙運動を引き換えに金銭の授与を約束したとして、同社の経営者紙谷繁夫容疑者（83）とその息子である取締役の紙谷和也容疑者（56）、そして関連人物の山岸徳昭容疑者（63）が公職選挙法違反の容疑で逮捕された。

不正選挙運動の内情

逮捕された3名は、4月9日に行われた大阪府議会議員選挙において、特定の候補者の支援のために自社の社員2名を選挙運動に投入。これに対する見返りとして報酬を支払う ことを約束した疑いが持たれている。選挙運動のために人を動員する行為自体が法律で厳しく規制されており、特に報酬を伴うことは公職選挙法によって一切禁止されている。

警察の調べによると、紙谷社長が山岸容疑者に対して、支援する候補者のために社員を運動員として派遣するよう指示。その後、山岸容疑者が具体的な人選を行い、実際に選挙活動を行わせたとされている。選挙の公平性を守るための法の規定を踏みにじる形となり、警察は報酬の支払いの実態についても徹底的に調査を進めている。

選挙運動の不正を追及

大阪府警は、報酬の支払いが実際に行われたかどうかについて詳細な捜査を続けており、逮捕された3名の容疑者の認否については現在明らかにされていない。この事件は、選挙の公正を守るために設けされた法律を無視した重大な違反行為であり、選挙の公平性を守るためにも厳正な対応が求められる状況だ。

公職選挙法の規定

公職選挙法は、選挙における公平性を確保するため、運動員への報酬支払いを厳しく制限している。例外として認められているのは、車上運動員など限られたケースのみであり、それ以外での報酬支払いは一切認められていない。この事件は、そのような法の規定に反する行為が明るみに出たことで、選挙の公平性に対する市民の信頼を損なう事態となっている。